堅香子に囲まれて、キバナノアマナ

 この季節、湯の島には堅香子、キバナノアマナ、エゾエンゴサク、キクザキイチリンソウなどが一斉に咲く。もしも天国というところがあったなら、きっとこんなところだろうと思う。曜日によっては、島だから人もあまりいない。花々の薫りに包まれて、ウグイスでも啼いたなら、この世に生まれたことを感謝せずにはいられない。

 先日、バイオリン弾きの友人とこの島を訪れた際、あまりの気持ちよさに至福の午睡を楽しんだ。彼によれば、この島はドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」そのもの、とのこと。いやぁ〜、実に気持ちのよい春でした。