新緑の季節にはよい被写体となるクロモジの花。この一枚は葉の周りの産毛状のものの輝きを出せたので、撮影者としても納得の一枚なんです。あまりに花に近づきすぎると、花にピントを合わせますから、葉の方はピントがずれてしまうんですね。で、ある程度距離を置けば両方にピントが合うという寸法です。かといって、露出を絞り込めば背景が綺麗にボケなくなるので、考えもの。新緑の輝きを表現したい、その想いが伝わりましたか。そうそう、クロモジの香りをご存じでしょうか。独特の清々しい香りがするので、爪楊枝として利用されています。アウトドアクッキングなどの際に、天麩羅鍋にクロモジの葉を落とすとファーっとこの香りが立ち上がり、驚くこと請け合いです。この日は、残念ながら山ウドを見つけることができませんでした。ところで、この画像はトリミングしています。実際には縦画面で撮影しました。
 


 これが実際の撮影画像です。デジカメだと上記のように拡大できますから便利です。この画像でも悪くはないのですが、さすがに産毛状の輝きを見ることはできません。で、縦画面を横画面に無理矢理なおして拡大したと。
 


 クロモジだけだとなんでございますれば、こちらは5月16日撮影のモクレン。庭木なのであまり撮影することがないのですが、
やはり、春の輝きでございます。雌しべには独特の香りが漂い、虫が集まっていました。
 


 


 タラの芽もご覧のように膨らみ、そろそろ美味しく戴けます。今日、観察したところでは、コシアブラはまだちょっと早い。でも、もういろんな山菜が顔を出しています。いい季節になりました!