T バリアフリー観光の現状

(5)岩手県のバリアフリー観光の現状

(バリアフリー観光に関するアンケート)

 平成127月から9月にかけて、岩手県観光検討委員会によって県内の宿泊施設、観光関連施設、交通機関等990軒(回答467軒)を対象にした詳細なアンケート調査が行われている。

 それによると、宿泊施設(回答234軒)では、車椅子利用者の利用が年に数回ある施設と受け入れなしがほぼ同数であった。視覚障害者では半数近くが、盲導犬同伴は9割近くが受け入れていない状況であった。しかし、聴覚障害者の場合、6割近くの施設で年に数回利用されていた。

 受け入れ状況は「身振りや筆談でコミュニケーション」が3分の1、車椅子使用の客のサービスには介助従業員があたる施設が5分の1であった。一方、手話のできる従業員、点字案内版や触知図の整備などは対応が遅れている分野であった。

受け入れ頻度

利用者の障害別 毎月利用者 年に数回 受け入れなし
車椅子利用者 7.3% 47.0% 44.4%
視覚障害者 1.7% 51.7% 44.9%
盲導犬同伴 0.0% 13.2% 85.5%
聴覚障害者 0.0% 59.0% 36.3%

 

受け入れ状況

対応前進 身振りや筆談でコミュニケーション 32%
車椅子使用客に介助従業員 20%
課題分野 手話のできる従業員がいる 3.4%
点字案内板や触知図を整備 1.3%

 

13

次へ