T バリアフリー観光の現状

(2)旅行会社も注目

 旅行代理店各社も、車椅子ツアーをはじめ障害者や高齢者が気軽に参加できる「バリアフリー旅行」の販売を積極的に進めている。高齢社会の到来による潜在需要の高まりを見込んで、バリアフリー商品を今後の有望市場としてとらえ、参加者のニーズに合わせたキメの細かいサービスを提供しようとしている。

 バリアフリー旅行は通常のツアーより手間と人手がかかるため、収益の確保はまだ難しいが、旅行業者としてのイメージアップと将来の営利の両方をめざして、各社とも工夫して旅行商品を企画している。

 旅行業それぞれの経営体力・経営格差によって、バリアフリー観光への対応格差が発生してきている。また、バリアフリー観光のヒット企画を持つ旅行業が急速にシェアを拡大してくる可能性もある。観光業経営者は、どの旅行業者、どの企画が時代のトレンドに的確に対応しているか、自分の中長期経営戦略と合致するかを判断し、生き残る旅行業者を見定める目が必要になってくる。

高齢社会の到来=潜在需要の高まり

バリアフリー商品=今後の有望市場

 

  

 

(旅行代理店各社)「バリアフリー旅行」販売を積極化

イメージアップ、営利獲得ノウハウ蓄積

 

  

 

収益確保はまだ難しい。

 

  

 

(経営体力 ・ 経営戦略で)対応格差発生

 

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