U 国内の先進事例
(3)「全国ノーマライゼーション推進高山会議」の開催
平成13年11月28日から30日まで、高山市において「全国ノーマライゼーション推進高山会議」が開催された。
高山市は、平成8年から「すべての人を旅へ」を理念にかかげ、誰にでも開かれた観光政策を最優先に取り組んできた。その結果、減少気味であった観光客の数は増え、中心商店街の空洞化にもストップがかかるなど、取り組みの成果が大きく現れている。
「全国ノーマライゼーション推進高山会議」は、このノーマライゼーションの街づくりをさらに推進するため、高山市や(社)日本フィランソロフィー協会、(財)自治総合センターが主催して開催したものである。全国からさまざまな障害を持つ参加者約500人が集まり、基調講演、分科会に分かれての討議や最終日は実際にバリアフリーツアーを体験した。
実際の体験ツアーでは、コーディネートする側(旅行代理店等)の準備の甘さが目立ったものの、全国から障害者が集い交流したことは歓迎される出来事であった。また、障害者の他、全国の自治体の福祉や観光関係者の参加も多く見られたことから、その後の各地で同様の取り組みにつながるものと考えられる。
開かれた観光政策で
観光客数は減少から反転、商店街空洞化に歯止め |
平成13年11月「全国ノーマライゼーション推進高山会議」
障害者、観光関係者等500人、バリアフリーツァー体験 |
代理業の準備不足を体験
障害者の人的ネット(→風評)盛んを実感 |
人的ネットへの参加で
風評への積極対応(差別化)は可能 |
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