山笑ふ−いよいよ、春紅葉(はるもみじ)の季節を迎えます。ご覧の花はイタヤカエデで、樹全体が黄金色に輝き、遠目にもすぐに分かります。
 


 

 黄色の花をたくさん付けること、赤みを帯びた葉に光沢があることなどで、光を受けて輝きます。この他に、山桜や桂、ハウチワカエデは赤い花を付けますが、新緑に先立つほんの一週間程度、赤、黄、緑で山全体が覆われ、あたかも秋の紅葉の如く彩られます。ぽかぽかとお天気も良ければ、この花の下にて採りたての山菜を戴くことが最高の贅沢。アウトドアクッキングのご案内はこちらのページです。
 


 

 ということで、こちらは山菜の女王とも言われるアイコ(ミヤマイラクサ)。全身に鋭い棘があり、素手で採ることはできません。素手で触ろうものなら、痛がゆくて酷い目に遭います。ところが、これが旨いのです。独特の香りは比較対象がないほどです。今のところ、コゴミが終わり、アイコ、ボンナ、花山葵が旬で、山ウドやタラの芽、コシアブラはもう少し待たねばなりません。以上、山菜情報でした。
 


 

 一転して、ニリンソウのお花畑です。ご覧のようにとても気持ちよく咲いています。このような群生を十和田湖ではまだ見ることができます。で、お花畑を眺めていると思い起こすのがミレイのオフィーリア。奥入瀬渓流にもよく似た流れがあり、秘かに私は「オフィーリアの流れ」と呼んでいるのですが、そこを通るたびに思い起こされます。今頃はその流れ付近にもニリンソウが咲いていることでしょう。
 


 

 ということで、しつこいぐらいにニリンソウを掲載します。おそらく、ニリンソウはスプリング・エフェメラルの最終ランナーと思われますが、既に消えかかっているキクザキイチリンソウも近くに姿を見せていました。
 


 

 イチリンソウも清楚ではありますが、ニリンソウとはだいぶ違うような気がします。それは措くにしても、この背後にニリンソウが群生していました。ニリンソウが群生していたところには、つい先日まではイチリンソウが群生していたと思われますが、既にその姿はありません。広葉樹が葉を拡げる前に大急ぎで花を咲かせ、実を成らせねばならぬスプリング・エフェメラルの、これは激しい生存競争の現場なのでしょう。
 



 

 視線を遠景へと転じると、山はこんな具合に、笑い出しています。まだまだ山桜も咲いていないところもあり、春紅葉にももう少しの時間が掛かるようです。この画像に映っている木々は桂、ブナなどですが、イタヤカエデの花が咲いていれば、このような遠景でもすぐに判別が付きます。ここは湖畔の山々の中でも、比較的に芽出しが早い方ですが、湖全体では芽出しが進んでいません。が、これも数日以内には大きく変貌を遂げることでしょう。春のエネルギーの爆発は、それはそれは激しいものがあります。こういう地域に住んでいると、そのことを実感します。目を見張るほどの変化が、これから数週間に渡って続くのです。

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