植生枯れ
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有毒な火山ガスにより、10年程前に突然枯れだした。もとはチシマザサが密生するダケカンバの林だった。それは決して危険なほどの噴気量ではないのだが、それが狭い空間となれば話は別だ。周囲を見回すと大きさ(樹齢)のそろったダケカンバがところどころに林をつくり、かつて何かの理由でもとの植生がが失われ、そのあと一斉に生え出したものであることがわかる。 つまり、どれくらいの周期でかはさておき、硫気による同じような植生枯れが、このあたりではずっと以前から繰り返されてきたに違いない。火山、八甲田が見せるダイナミズムのひとつといえよう。 - 久末 正明著 八甲田・十和田フィールドガイド より抜粋 -
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