ねぶた1
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 8月6日 この日、青森ねぶた祭が最高潮を迎えた。人出も多く、沿道は興奮の坩堝と化した。今年はねぶたの撮影にほとんど時間を割けなかったため、代表的なねぶたをご覧頂くにとどまります。

 撮影するにも機材を入れた大きなリュックを背負い込んだ姿で、見物人を掻き分けて、ねぶたの前方に回らなければならない。ねぶたはどんどん進んでくる。運行にかかわる関係者は私のような撮影者や観光客、酔っ払い、子供などを沿道の端にどけなければならない。最悪の場合、これらの人間をねぶたが轢き殺してしまうこともあるのだ。だから、誰もが必死なのだ。30℃を超える熱気、お囃子の大音響、ラッセラーの掛け声、鈴や警笛の喧騒、人垣。これらの中でシャッターを切る....私も必死だ。

 ご覧の画像はねぶたの直前、1.5メートルほど手前でシャッターを切ったもので、これが限界。これ以上、ねぶたが近づくチャンスを待っていようものなら、関係者の猛然たるタックルが襲ってくる。したがって、撮影している私はファインダーを覗く暇なぞない。ねぶたの接近のタイミングと、関係者の殺気(^_^;)を計算しながらシャッターを切る。

 これは普通のカメラマンにはできない相談である。なぜなら、運行関係者にとって一番目障りなのがアマチュア・カメラマンなのだ。それを知った上で、尚且つ、関係者の殺気をそぐ気迫を備えなければならないのだ。それを備えるには、運行に携わり、撮影者をタックルする経験を積むことが一番の近道である。

...かく言う私は、数年前まではカメラマンに負けない気迫を備えようと努力した運行関係者だったのである(^^ゞ