T バリアフリー観光の現状
2.バリアフリー観光への業界の動きと北東北観光
(1)動き出した観光業界
高齢者やさまざまな障害を持つ人を含め、誰もが利用しやすいように、全国各地で観光環境の改善が急速に進み始めた(ただし、地域でばらつきがある)。設備の改善や特別に設備を整えている宿泊施設など、バリアフリー情報を掲載する雑誌やホームページが目立って増えている。
全国のシルバースター登録の宿を網羅した雑誌や「全国車椅子宿泊ガイド2001」(脊髄損傷者連合会)が一般の書店に並んでいる。シルバースターとは、厚生労働省の指導のもと(財)全国ホテル旅館振興センターが高齢者も安心して宿泊できる施設とサービスを備えた施設として認定、登録したホテル・旅館である。全国の800を超える施設が登録している。
バリアフリー関連のホームページも増加しており、全国版はもちろん、特定の地域のより詳しい旅の情報が得られる環境が整いつつある。こうした変化を経営の中で実感しているか、自ら情報化を積極的に活用しているかどうかが、経営者の態度をかなり左右している。観光業経営者の情報リテラシーとバリアフリー努力が相関してきている。
これからは、高齢者や障害を持つ人々は、あらかじめ希望の設備が整っている宿泊施設を選んで旅行することが当たり前の時代になる。旅行に行くとき「施設のホスピタリティ」が優先することになる。バリアフリー環境は観光地の付加的魅力というより必要条件となりつつある。
宿泊施設などの改善が進行(ジグザグ状態)
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(経営者の)情報リテラシーとバリアフリー努力が相関 |
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