赤倉岳と湿原
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 8月5日 この日、猿倉温泉を朝7時半頃に出発し、登山開始。夏の登山はこの時間でも遅すぎるくらいだ。というのも、2日の八甲田大岳登山ではひどいめに遭ったからである。あの日、大岳登山を開始したのは、午前10時半。真夏の太陽はすでに容赦なく照り付けている。失敗に気付くには数十分で十分だった(^_^;) 汗は止まることを知らないかのように、滝のように流れ落ちる。背中には20キロ近い機材。こんなにも汗を掻くなんて.....気が付いたときには体力を消耗し始めていた。

 さらに、南八甲田連峰は藪漕ぎの連続と、長い長い道のりが前方に続く。これが初心者だけで入山してはいけない理由なのだろう。夜明けとともに登山を開始して午後には帰り着く、そんな余裕がなければ入ってはいけない山なのである。

 で、初心者たる私はまたしてもその失敗を思い知らされることになる。北八甲田では藪漕ぎは少ない。特に、大岳付近しか知らない私は半袖に半ズボンという出で立ちだった(^^ゞ クマザサと虫の攻撃には何の備えもない。